2017年の秋、旅の思い出日記
※ いつもより不思議な話が多いので
ご興味のある方のみお読ください。。
最初に到着したのはギリシャ最南端の島、
ゼウスの生まれた島、クレタ島。
朝になって、
昨夜飛行場まで迎えに来てくれた
現地ガイドさんに教えてもらった通り
地元の子供みたいに建物の隙間を通り抜けてバスの発着場へ。
ホテルからあっという間についた。
最高のお天気の中、バスに20分ほどゆられると
終点のクノッソス宮殿に到着。
ここはギリシャ最初の御使いの場所。
早速入口近くでダークなエネルギーを感じるも
迷いのない私はすたすたとゲートを通過。
とうとう着いた、クノッソス宮殿!
紀元前2000年頃からクレタ島で開花したミノア文明、
その代表的な遺跡がクノッソス宮殿。
ここは「ラビリンス(迷宮)」の語源にもなった場所。
約160m四方ある敷地は、広い中庭を中心に
1200個以上の部屋を有していたとされる。
ミノス王の「宮殿」なので、王が祭祀を行う場所であると同時に
経済活動の拠点だったと考えられている。
劇場や壮大な階段、レセプションルーム、貯蔵庫や作業所など
様々な施設があり、場所によっては4階になっている箇所も。
とにかく広く、そして観光客が入室できない地下室も
無数にひろがっている。
写真は、クノッソス宮殿の後に訪れたイクラリオン市街にある
考古学博物館に設置されていたクノッソス宮殿の復元模型
壁にはところどころにフレスコ画が描かれ
鮮やかに復刻された朱赤の柱が目立つ。
敷地南側
「聖なる牛の角」といわれる凹みたいなモニュメントが見える
ここで見ておきたい壁画の一つが百合の王子。
左が遺跡のレプリカで、右が考古学博物館のオリジナル。
百合と孔雀の冠に、百合の首飾り。
左手には牡牛をひく綱をもっている。
立体的な浮彫壁画で、その美しさから女性かもという説も。
一番来たかったのはここ、王妃の間。
かわいらしいイルカの壁画が印象的な小さな部屋。
イルカたち
イラクリオン考古学博物館のオリジナル
わたしは話しかけられる。
壁画にある踊り子と、また王妃の声もとどく。
考古学博物館にあった王妃の壁画
中庭を通って西翼へ。
王座野間へ向かう。
控えの間から、左手にプール、右手奥に王座の間をみる。
美しいグリフィンが壁に描かれている。
グリフィン、グリフォン、グライフ、
ギリシャ語ではグリュプス。
グリフィンは鷲の頭を持ち、体はライオン、
蛇の尻尾を持つ神話上の動物。
鷲の頭は天空の神を、体のライオンは地上を支配する神を、
尻尾の蛇は地下・冥界の神を象徴するのだそう。
左が王座の間のグリフィン。
右は考古学博物館のグリフィンの壁画。
王座の間以外の場所にあったもので、一般的な?グリフィン。
北の入口に向かうと、この宮殿でひときわ目をひく牡牛の壁画がある。
ミノタウロスだ。
ミノア文明のあとに語り継がれるギリシャ神話では
こう描かれている。
フェニキアの王女、エウロペを見初めたゼウスは
美しい牡牛に化けて近付き、背に乗ったエウロペをクレタ島へ連れ去った。
エウロペはゼウスとの間に3人の息子を生む。
その一人が後のクレタの王となるミノスである。
ミノスは王となるため、海神ポセイドンに王位継承の証として
後で生贄に捧げることを条件に立派な牡牛をほしいと祈った。
ポセイドンはミノスの願いをかなえ、牡牛を授けた。
あまりにも見事な牡牛だったために、惜しくなったミノスは
木製の牡牛を生贄として献上。
ミノス王の愚かな欺きにポセイドンは大変怒り
その後王妃は、人間の体に牛の頭の怪物ミノタウロスを産むこととなった。
ミノタウロスを恐れたミノス王は、
閉じ込めるための迷宮、ラビリントスを造らせ幽閉した。
さらにミノス王は、当時彼の勢力下にあったアテネに
ミノタウロスの生贄として少年少女を7人ずつ送るよう命じた。
これに憤ったアテネの王子テセウスはクレタ島に向かい、
ミノス王の娘アリアドネの助けを得てミノタウロスを討ち果たした。
テセウスのミノタウロス退治の英雄伝説はアテネで非常に好まれ、
後のローマ時代でも盛んに絵画に描かれたよう。
しかしどうだろう、
この物語の最大の犠牲者は、ミノタウロスではないか。
父の愚かな神への欺きの行為がなければ
喜ばれて産まれてきたはずの王子である。
王妃も、その愛する息子ミノタウロスも
数千年の時を経ても、未だ癒されない想いが
亡骸が消えた後もそこに居座り
我々子孫へと影響していく。
時間も空間も超えて。
少しでもそのココロが浄化され、癒されますように
ココロから祈りをささげた。
敷地周辺にはオリーブ畑が広がっているが
かつて宮殿の北側には海があり、港もあった。
ミノタウロスの壁画がある場所は
広大な宮殿の中でも唯一の見張り台で、
ここだけ防御を考慮した作りになっている。
また南側へ移動し、
かつて神官たちが集まっていたといわれる場所へいく。
この近くに木陰のベンチがあったので座って
瞑想とともにリーディングを深めた。
かつては多くの人が住んでいたクノッソス。
死体がまったく発掘されていない宮殿。
当時はまだ人間が神により近い存在で
様々な儀式が執り行われ
アトランティスやエジプトと繋がったり
イルカにシェイプシフトしたり
政治家のような神官たち・・・
まさにラビリンス。。
できること、できないこと
今と違いはあれど
人々の感情はこのころと変わらないと感じた。
愛かエゴか
いつだって動機が大事。
ふと、当時の自分がどんなだったか見えた。
ここにいた。
詳細は明記しないが、人間ではなかった、
とだけ書いておく。
冥王星逆行の恩恵。
なぜ今さら半年前の御使い日記を書くのか
とっても意味深い作業。。
過去生の癒し。
つづく!