以前、リーディングに来られた方のお話しです。
お引越しのご相談でお見えになりましたが
そのご連絡を受けた時、すぐに
『おじいちゃん』
とメッセージを受け取りました。
ふむ。
そして当日、
事前にお伺いしていたご希望のお引越し先と
時期を合わせて
調べておいた鑑定内容を元にお話しをススメ、
後半は深いココロのお話しへ。
でも、おじいちゃんのことを伺わないといけない。
彼女からすると、は?という感じで
おじいちゃんのことは特に気に留めてなかったよう。
しかし、私が受け取ったこのセッションの本題。
お話しを進めて行くうちに
サイパンで無念の死を遂げ、
遺骨さえも日本に帰ってこれなかった
おじいちゃんのお話しが出てきました。
すぐそのおじいちゃんとわかると、
おじいちゃんがすぐ傍で
そっと立っていらっしゃいました。
とても礼儀正しく、少し遠慮がちな感じでしたが
でもどうしても、という思いでいらしてくれたようです。
彼女がうちにきたのは、
おじいちゃんがそうさせたと分かりました。
『おじいちゃん、きてますよ』
彼女もあったことが無いおじいちゃん、
キョトンとしています。
それでも、事実は受け止めてくださいました。
(わたしにできますか?)
許可がおりたので、
彼女にも手を合わせて頂き、
おじいちゃんがヒカリの世界へ戻れるように
先導して下る高次の存在をお呼びして
彷徨う魂をお連れいただきました。
わたしは涙がこみあげてきて
声を詰まらせながら祈りの言葉を唱えました。
この涙は、おじいちゃんの涙。
この日を待っていたと、
ココロから喜んでくださっているのがわかりました。
彼女も涙ながらに、同じように手を合わせて
お見送りをお手伝いしてくださいました。
おじいちゃんは、高次の存在の後ろをついて
ゆっくり歩きながら
何度も何度も後ろを振り返ってお辞儀をしてくださり
何度も何度も『ありがとうございます』と
おっしゃってくださいました。
おじいちゃんをお見送りしながら、
『日本の為にありがとうございます』
と、感謝の言葉を伝えさせていただきました。
・・・
サイパンでの戦いは、
その悲惨さを伝える書籍や映画などが多数あります。
史実はどうなのか、わかりませんが
日本の為に盾となって、
日本に帰ってこられぬまま
多くの命が犠牲となりました。
この世からどのような形で離れるのか
それでまた、その後の魂の居場所も変わってくるようです。